2013年9月18日水曜日

セコイア・キャピタル(Sequoia Capital)の主要投資先一覧



先日、シリコンバレーで最も著名なVC、セコイア・キャピタル(Sequoia Capital)のHPを覗いてみたら、そのかっこ良さにビックリ!トップページで彼らの過去に投資してきたスタートアップがスライド形式で紹介されています。

ちなみに、セコイア・キャピタルとは1972年に設立された、米国カリフォルニア州・メンローパークを拠点にしている米国を代表するベンチャーキャピタルです。彼らは主にエネルギー、金融、ヘルスケア、モバイル、テクノロジー関連のスタートアップに約1000万円〜多いと100億円代まで、幅広いステージに投資しています。

以下、過去の主要投資先です。 ※年代は出資を行った年

【Apple】1978年:Steve Jobs 



【EA (Electronic Arts)】1982年:Trip Hawkins 


【Oracle】1983年:Larry Ellison 



【Cisco】1987年:Leonard Bosack & Sandy Lerner


 【NVIDIA】1993年:Jensen Huang


 【NetApp】1994年:Dave Hitz


【Yahoo】1995年:David Filo & Jerry Yang




 【PayPal】1999年:Elon Musk & Max Levchin & Peter Thiel


【Google】1999年:Larry Page & Sergey Brin


【Rackspace】2000年:Lanham Napier & Graham Weston


【Ruckus Wireless】2004年:Selina Lo & Bill Kish & Victor Shtrom


【Infoblox】Stu Bailey & Robert Thomas


【Linkedin】2003年:Jeff Weiner & Reid Hoffman



【Xoom】2003年:John Kunze & Kevin Hartz


【Zappos】2004年:Tony Hieh


【KAYAK】2005年:Paul English & Steve Hafner


【PANW】Bajiv Batra & Nir Zuk & Mark MacLaughlin


【YouTube】2005年:Steve Chen & Chad Hurley


【AdMob】2006年:Omar Hamoui


【Meraki】Hans Robertson & Sanjit Biswas & John Bicket


【Trulia】2007年:Pete Flint


【Jive】2007年:Bill Lynch & Tony Zingale & Matt Tucker


【Dropbox】2007年:Arash Ferdowsi & Drew Houston


【AirBnB】2009年:Nathan Blecharczyk & Brian Chesky &Joe Gebbia


【Y Combinator】Jessica Livingston & Paul Graham


【ServiceNow】2009年:Fred Luddy & Frank Slootman


【MedExpress】2010年:Frank Alderman


【Evernote】2010年:Phil Libin


【Tumblr】2010年:David Karp


【Square】2011年:Jack Dorsey


【Instagram】2012年:Mike Krieger & Kevin Systrom


こう並べてみるとセコイア・キャピタルの凄さが再確認できますね。

セコイアの歴史がシリコンバレーの歴史といっても過言ではないかもしれません。(一部、シリコンバレー外への投資もありますが)

 

2013年9月6日金曜日

Lit Motors、横から衝突されても倒れない電動バイクとは?




バイクは自動車に近い走行速度で走るのにも関わらず、走行中の運転手がめちゃくちゃ無防備で恐い乗り物だなー。と思っていたのですが、シリコンバレーの電動バイクメーカーLit Motorsが、横から車にドッカ~ンやられても横転しない二輪車を開発し、この問題を解決しようとしています。※電動バイクではなく、シティーコミューターとも言うらしい。

↑確かに二輪車だが見た目は自動車に近い

世界一安全な電動バイク




Lit Motorsは、2010年にDanny Kimによって創業された電動バイク(シティーコミューター)メーカーで、自動車による臨死体験がアイディアのもとになったという。

電動バイクを作ろう!から始まったアイディアではなく、自動車を半分にしたら安定性が向上するのではないかという発想らしいです。

動画をご覧頂くと分かるように、横から車に衝突されても横転しません。ジャイロシステムを内蔵することで、安定性を確保しているようです。ちなみに、低速走行でも倒れません。


↑オフィス内の様子。チームは20人未満といった感じ。

最高速度は時速160㎞、フル充電で320㎞の走行が可能です。また、後部座席がついていることから多少窮屈そうですが、2人乗りができます。


初期モデルのC1は、2014年末に発売される予定で、値段は24,000ドル(約240万円)。バイクにしては割高ですが、頑張れば買えない値段ではないですね。現在、予約受付中です。

参考元
Lit Motors test drives self-balancing electric moto

2013年9月5日木曜日

シリコンバレーの一流投資家はアライグマの投げっぷりも半端じゃない…。Kevin Roseがエイヤ!する動画。



今回はネタ系のエントリをお届けします。

Apple、Google、Facebookをはじめ、数々のビックプレイヤーを生み出してきたシリコンバレーの生態系を支えているのは一流の投資家達と言っても過言ではないでしょう。

彼らは、起業家同様にリスクを取り、数百万円〜数百億円単位の資金を出資します。シリコンバレーで成功してきたプレイヤーのほとんどは投資家から数十億円〜数百億円(Facebookの場合は1000億円以上)の資金を投資家から調達してきたことから、彼らの重要性がうかがえます。

投資家も神様ではないので、何のビジネスが当たるのか、将来のことが全て分かるわけではありません。なので、最後はエイヤ!で未知の可能性に投資を決めると言います。


Google Venturesのパートナーを務めるKevin Roseも、エイヤ!で資本を投げてきた投資家の1人です。彼はニュースサイトのDiggをはじめ数々の企業を創業、売却してきた連続起業家でもあり、現在はGoogle Venturesで投資家として、FacebookやTwitter、Square等の企業に投資をしてきました。

そして、今回ご紹介したいのが、一流投資家Kevin Roseがアライグマをエイヤ!する動画です。

この動画は、彼のYouTubeチャンネルにアップされたもので、『深夜の1時に、愛犬のトースターが痛みで鳴いているのが聞こえた。僕は動物虐待を奨励する気はないが、野生の動物をできるだけ遠ざけたかったんだ。トースターは無事だったが、ひっかかれたり噛まれたりした痕跡があった。』とういう冒頭の説明で始まります。

では、ご覧下さい。

エイヤ!

容赦なさ過ぎて引きますね。

YouTubeのコメントには、『遠ざけるにしても、もっと他に方法があったはずだ!』という声がちらほら。一利あると思います。

シリコンバレーの一流投資家は、お金だけではなくアライグマの投げっぷりもスゴイ…、投資家ならぬ投狸家ですね。

そんな彼のYouTubeチャンネルですが、アライグマの動画だけではなく、ジャック・ドーシーやイーロン・マスク、フィル・リービン、ブライアン・ウォン等、起業家へのインタビュー動画も満載ですので、興味のある方は是非登録してみてください。

関連エントリ:『IT業界の人にすすめる9つのYouTubeチャンネル

2013年9月3日火曜日

楽天が200億円で買収したVikiとは?




先日、楽天が動画ストリーミングサービスのViki200Mドル(約200億円)で買収しました。Vikiは一体他の動画ストリーミングサービスと何が違うのでしょうか?


 Vikiとは、ボランティアの翻訳に支えられたグローバルな動画配信サービス




Vikiは、"Video"+"Wiki"の略で2007年に当時大学生のRazmig Hovaghimian、Jiwon Moon、Changseong Hoらにより開発されました。2011年までに約24億円を調達しており(取締役には伊藤穣一氏の名も)、現在シンガポール、サンフランシスコ、ソウルにオフィスを構えています。

VikiはHuluNetflixのような動画をストリーミング視聴できるサービスなのですが、それらのサービスと大きく異る点は、150ヶ国以上のボランティアの翻訳コミュニティによりグローバルにコンテンツ視聴を可能にしたことです。

これまでに15億本以上の動画が翻訳され、月間ビュワーは2400万人、モバイルからの視聴は1000万人を超えるのだとか。また、ユーザーの40%が北アメリカ、30%が東南アジア、そして15%がヨーロッパに分布してるようです。

実際サイトを訪れてみると、韓流の作品がダントツで多く、他はフィリピンやインドネシアなどの東南アジア系の作品が充実している印象です。ジャンルはTV番組からドラマ、映画、音楽、ニュースまで幅広く揃っています。

コンテンツ供給者と共存する収益モデル




現在、VikiはNBCU、A&E、BBC、TNT、MBC、SBS、TVA、フジテレビ、ワーナーミュージック、Hulu、Netflix、Amazon、Yahoo!をはじめとしたコンテンツ供給元と提携しています。

彼らは主に視聴開始前に配信される広告から収益を得ており、それを供給元と折することで持続的なコンテンツ供給を可能にしているようです。Youtubeのモデルと同じですね。

これは国内の作品をグローバル展開するにあたって、最も低コストで迅速な手段になるのではないでしょうか。もうコンテンツ供給元が自らの権利を主張し、ちまちま視聴を制限していくセコい時代は終わりにして、世界中に作品を無料解放することで継続的に利益を得ていく時代になって欲しいものです。

また、Vikiはthe Korean Creative Content Agencyと、韓国のエンターテイメントと文化を振興すべく積極的にコラボしているのだとか。PsyやSuper Juniorなどの韓国ポップアーティストを支援しており、韓国ピップ音楽の世界的人気と共にVikiの成長を加速させてきた経緯があるようです。どうりで韓国の作品が多いわけですね。

 

参照元: