2013年10月4日金曜日

シリコンバレーに留学(中長期滞在)する選択肢一覧



ITやテクノロジー関係の業界で働いている方、もしくはそういう業界に興味がある学生なら、誰しも一度はシリコンバレーへ行ってみたいと考えたことがあるのではないでしょうか。

Apple、Google、Facebookをはじめ世界を制した多くのIT企業がこの地から生まれていることに加え、日本でもスタートアップの聖地とされており、年中スゴイ!スゴイ!という噂を耳にしているため興味を持つことはごく自然なことでしょう。

そこで、今回はシリコンバレーに中長期で滞在する手段を、留学という視点からご紹介したいと思います。


以下、シリコンバレーに留学する選択肢です。※学費、語学力・期間はあくまで目安です。詳細は各学校のHPで確認してください。

1、民間の語学学校

【学費】安い:4週間$600代〜
【語学力】制限なし
【期間】数週間〜無制限

一番簡単な留学の手段が語学学校です。授業料が安く、入学時に語学力を問わないため、お金さえ払えば誰でも入学できます。授業の少ない学校を選ぶことで、拘束時間を減らしネットワーキングや企業訪問(観光)などに時間を割くことができます。

ただ、授業の質が学校によってまちまちで、酷いところは素人同然の先生から英語を学ぶことになります。学ぶ内容は会話が中心で、NOVAのような駅前留学のイメージです。

【リンク】
サンフランシスコの語学学校一覧
カリフォルニア語学学校一覧



2、大学付属の語学学校

【学費】高い:半年$5,000〜
【語学力】制限なし
【期間】数週間〜数ヶ月間区切り

こちらは、特定の大学に入学したいが語学力の足りない学生が、この形式の語学学校で英語を学び、一定のレベルに達したら入学を許可するといった目的で運営されている語学学校です。

こちらも、民間の語学学校同様に入学時に学力を問わないため、お金さえ払えば誰でも入学できるのですが、民間の学校と比較すると学費が割高。

しかし、学費が高いだけあり、講師の質も高く、授業内容も議論の仕方や論文の書き方などアカデミックな英語を学ぶことができます。また、図書館や体育館といった大学の施設を使用することができる場合が多いので、少しでも米国大学の雰囲気を感じたい方にはおすすめです。

【リンク】
サンノゼ州立大学
サンフランシスコ州立大学など


3、コミュニティ・カレッジ

【学費】安い:半年$3,000〜
【語学力】TOEFL iBT60代〜
【期間】約5ヶ月間〜2年間

コミュニティ・カレッジとは、留学生および現地の学生が、4年生大学へアプライするために通う2年制の学校です。授業科目は文系・理系問わず幅広く開講されており、英語を使って学問を学ぶという体験ができます。

コミュニティという表現にあるように、その地域が学校運営の費用を一部支出しているため、とにかく学費が安いです。語学学校では物足りない(英語を学ぶのではなく、英語を使って学問を学びたい)が、出費は極力抑えたいという方におすすめです。

また、4年制大学への進学を真剣に考えている学生には、ここで十分な単位と成績をおさめることで4年制大学へ3年生の状態から編入できるため、時間と学費の節約になります。

【リンク】
City College of San Francisco
De Anza Collegeなど


4、4年制大学への短期留学


【学費】高い:半年$8,000〜
【語学力】TOEFLiBT60代〜
【期間】約半年

現地の4年制大学に私費留学という選択肢もあります。現地の学生と同様の授業を受講できる上に、大学の施設を利用できることが特徴ですが、学費がとにかく高い。この選択肢を取る段階になると、是非交換留学制度や奨学金を活用したいところです。

お金はあるけど、長期で留学する時間がなく、せっかくだから語学留学より本格的な授業が受けたいといった方がいれば、この選択肢をどうぞ。

【リンク】
San Jose State U
San Francisco State U
Golden Gate Uなど


5、大学・大学院へ進学


【学費】高い:半年$10,000〜
【語学力】
四年制大学:TOEFLiBT70代〜
大学院:TOEFLiBT80代〜
名門大学院:TOEFLiBT100〜
【期間】2年〜4年

シリコンバレーで働きたいという方は、現地の大学院を出ることが近道の場合がありますので、この選択肢をおすすめします。

シリコンバレー界隈には、スタンフォードやUCバークレーなど名門大学があり、そこでの学生との出会いもきっと将来の資産になるでしょう。TOEFL以外にも成績(GPA)や学部によって様々な資格、論文等を要求されます。

【リンク】
Stanford U
UC Berkeleyなど


6、エクステンション

【学費】高い:半年$8,000〜
【語学力】TOEFLiBT80代〜
【期間】半年〜1年

エクステンションとは、大学が社会人や海外の学生向けに行う公開授業で、大学院に通う時間はないが、専門的な分野を半年〜1年の期間で学びたいという方におすすめのプログラムです。

シリコンバレーの学校ではUCバークレーが積極的にエクステンションを開講しており、職歴を求められるケースが多いですが、学生でも大学3年を修了していれば参加できるビジネス・アントレプレナーシップのコースなどもあるので、是非チェックしてみてください。

また、エクステンションで一定の成績をおさめると、終了後に現地の企業でインターンができるオプションもあります。

【リンク】
UC Berkeley Extension
UCバークレー エクステンション(日本語)


※番外編※


7、インターン

【費用】安い:12万〜43万円
【語学力】最低限のコミュニケーション能力が必要
【期間】3ヶ月〜12ヶ月

シリコンバレーのIT、コンサルファームでインターンをするという選択肢もあります。現地の企業で働くという経験を12万円代からできるというのは魅力的です(ただ、仕事内容によりますが…)。Intraxという米国国務省認定のインターンプログラムを利用することで中長期で就業体験ができます。

【リンク】
Intrax


8、短期観光(ESTA)

【費用】なし(航空券、生活費のみ)
【語学力】制限なし
【期間】3ヶ月間まで

最も簡単にシリコンバレーに滞在する方法は、観光客として訪れることです。ESTAを申請すれば、最長3ヶ月間ビザなしで米国に滞在することができます。


以上、シリコンバレーに留学する選択肢でした。

是非、明確な目的意識を持ちシリコンバレーを訪れてみてください。
目的ある行動を貫けば、必ず何かが返ってくる地がシリコンバレーです。
皆さんのご武運をお祈りしています。