今回はそんな人達のためのエントリです!(今すぐブックマークの準備を!)
ビジネスやプロダクトに関する洞察力を養うにあたって、普段からどんな情報のシャワーを浴びているかは大事な要素です。1人でも多くの日本人に、世界の動向に目を向けてもらい、良質な情報に触れる頻度を増やすことで、世界基準の洞察力を身につけて欲しい、という願いを込めて今回のエントリをお届けします。(僕が言うのもおこがましいですが…)
海外webメディアの特徴
今回は、英語媒体のwebメディアに絞ってご紹介します。
英語媒体のwebメディアの市場規模は日本に比べて大きいため(※十数億円を調達している会社はザラ)、その数の多さも半端じゃありません。そのため、どんなメディアがあって、どれを読めばいいのか分からないという人が多いのだと思います。
海外メディアは大きく分けて以下のような3つのタイプがあります。
1、総合デパート型
2、セレクトショップ型
3、頑固オヤジのラーメン屋型
1の総合デパート型は、日本でもお馴染みのTech CrunchやCNETのような大手メディアで、資金・人材のリソースが豊富なため幅広いジャンルの一次情報、分析、インフォグラフ等のコンテンツを発信することが可能です。また、その資金力からカンファレンス(例:TC DisruptやMobileBeatなど)を頻繁に開催できるため、安定的に魅力的なコンテンツを確保することができます。
2のセレクトショップ型は、リソースが少ないため、大手メディアの一次情報を材料に、料理(分析・考察)をして記事を提供するといったタイプ。もちろん、独自ルートの一次情報も発信していますが、頻度では大手メディアに劣ります。このタイプは、大手に比べそのメディアの編集方針(または記者の嗜好)が出やすいのが特徴です。
3の頑固オヤジのラーメン屋型は、EngadgetやPCMag、Geek.comのような特定の専門分野に特化したタイプです。特定の分野に命をかけてリソースを投下しているので、総合デパート型からは入手できない速報や、試してみた系の情報を数多く提供してくれます。個人的には毎日読まないけど、たまにチェックするのがこの手のメディアです。
このようなメディアの中でも、ライターによってそれぞれ特徴があるので、自分の感覚に合うメディアを見つけて、RSSにブチ込むなり、Twitterのリストを作成するなりして、定期的にチェックしてみてください。
とりあえず、全てのメディアをブチ込んでみて、読まない、つまらないと感じるものは随時外していくのが良いかもしれません。
また、大手メディアは自社でブラウジングのアプリを提供してる場合が多いので、そこから定期的にチェックするのもありです。それと、各メディア週末に「今週の注目記事トップ10」系のまとめが出るので、忙しい方はそれだけチェックすることをおすすめします。
前置きが長くなりました、以下筆者がおすすめする10の海外メディアになります。
オススメする10のメディア
1、TechCrunch
言わずと知れたTech系メディアの顔。2005年に創設され2010年にはAOLに買収されています。資金、人材、コネクションといったリソース面ではピカイチの組織だけあって、供給してくれる情報の質・量ともに文句なしです。
Tech Crunch Japanから日本語訳された記事を読むことができますが、全ての情報が翻訳されるわけではないので、本家のサイトをウォッチすることをおすすめします。
2、Pando Daily
元Tech Crunchの売れっ子記者サラ・レイシー(Sarah Lacy)氏が独立して、2012年に立上げたメディア。2013年5月には個人投資家とVCから約3億円を調達しました。彼女自身、長年シリコンバレーのスタートアップ界隈で活動してきた背景もあり、PDは西海岸のスタートアップに特化して、ツッコンだところの情報をガンガン提供してくれます。動画も人気コンテンツなので、是非チェックしてみてください。
3、VentureBeat
VBはベンチャーキャピタルに関連した情報を発信するメディアとして、2006年にスタートしました。現在は幅広いジャンルの記事を配信していますが、今でもなお資金調達や買収、IPO関係の情報に感度が高いメディアです。創設者はサンノゼ・マーキュリー紙(地方紙)で働いていたマット・マーシャル(Matt Marshal)氏。
4、AllThingsD
5、Tech in Asia
成長著しいアジア市場の情報を英語で発信してくれる貴重なメディアです。中国、台湾、インドネシア、タイ、シンガポール、ベトナム、フィリピンに記者がおり、現地のホットな情報をいち早く発信してくれます。
上記の記者が在住している地域以外にも、日本、韓国、インド、マレーシア、パキスタンにカテゴリ分けされ、随時情報を供給してくれるところが嬉しい。
また、姉妹メディアとしてGame in Asiaやインドネシア専門のTAも運用しているようです。
6、Business Insider
7、Mashable
月間1300万PVを誇るTechメディアの巨人Mashable。独立系のメディアとしては1番規模が大きく、ABC News、CNN、Forbes、Metro、USA Today、Yahoo! Newsなどに記事を供給している知名度の高いメディアです。TC同様、更新頻度・記事の質ともに申し分ないのでウォッチしておいて損はありません。
8、The Next Web
オランダのルクセンブルクに本社を置き、世界中のテクノロジーを紹介しているメディアです。欧州地方の動向も入手できるのでおすすめ。自らTNW Labsを設立し、Twitter CounterやPaydroといったプロダクトをローンチしている稀有なメディアです。大規模なカンファレンスも積極的に開催しています。
9、Entrepreneur
海外の起業家御用達の雑誌Entrepreneur Magazineを発行している企業が運営するwebメディア。教訓やまとめ系(雑誌の記事風なコンテンツ)が多く勉強になります。
10、GigaOM
2006年にOm Malikのブログから始まったメディアで、現在では月間550万PVを超える規模に成長しました。paidContentやTheAppleBlog等のブログを買収してスケールしてきたことで知られています。また、メディア以外にGigaOM Researchという調査事業を行なっています。読みやすい文量で旬の情報を提供してくれるので個人的に気に入っています。
おまけ:Hacker News
忘れてはいけないのがHacker News。上記してきたような、記者が情報を配信する形のメディアではないのですが、情報収集をするにあたり、最もウォッチする価値のあるサイトです。
HNは、2007年にY Combinatorの創業者ポール・グラハムにより開発されたサイトで、投稿された記事をユーザーの投票によってランク付けるといったRadditのようなシステムで動いています。
特筆すべきなのはYC生が愛用しているサイトであること!つまり、本場のハッカーが注目している記事をキュレーションしてくれるイケてるサイトなのです。
他にも、YC生が求人を出したり、スタートアップ(起業・経営・開発)に関するQ&Aを行う機能もあります。
その他、海外のwebメディア一覧
以下、その他の海外メディアを大雑把にまとめてみました。【定番のメディア】
・CNET
・The Verge
・WIRED
・Ars Technica
・Tech Cocktail ←ザッポスのトニー・シェイが約2.5億円を投資
【中小規模+老舗】
・Best of Technology
・Techonomy
・Boy Genius Report
・GeekWire
・Read Write Web
・Vator News
・Silicontap
・Sillivon Valley Business Journal
【大手メディアのコンテンツ+研究機関系】
・WSJ Tech
・Forbes Tech
・NYT Tech
・HUFF POST Tech
・MIT Tech Review
【ギーク系】
・BoingBoing
・Tech Radar
・Geek.com
・Popular Mechanics
・Get Elastic
【ガジェット系】
・PC Magazine
・Gizmodo
・PC World
・Engadge
・Maximum PC
・Extreme Tech
・Apple Insider
【日本発のメディア】
・The Bridge
以上。
上記以外にもオススメの海外メディアがあるよ!という方は、FBページかTwitterから教えてくださると嬉しいです!随時、追加していきます。