先日、楽天が動画ストリーミングサービスのVikiを200Mドル(約200億円)で買収しました。Vikiは一体他の動画ストリーミングサービスと何が違うのでしょうか?
Vikiとは、ボランティアの翻訳に支えられたグローバルな動画配信サービス
VikiはHuluやNetflixのような動画をストリーミング視聴できるサービスなのですが、それらのサービスと大きく異る点は、150ヶ国以上のボランティアの翻訳コミュニティによりグローバルにコンテンツ視聴を可能にしたことです。
これまでに15億本以上の動画が翻訳され、月間ビュワーは2400万人、モバイルからの視聴は1000万人を超えるのだとか。また、ユーザーの40%が北アメリカ、30%が東南アジア、そして15%がヨーロッパに分布してるようです。
実際サイトを訪れてみると、韓流の作品がダントツで多く、他はフィリピンやインドネシアなどの東南アジア系の作品が充実している印象です。ジャンルはTV番組からドラマ、映画、音楽、ニュースまで幅広く揃っています。
コンテンツ供給者と共存する収益モデル
彼らは主に視聴開始前に配信される広告から収益を得ており、それを供給元と折することで持続的なコンテンツ供給を可能にしているようです。Youtubeのモデルと同じですね。
これは国内の作品をグローバル展開するにあたって、最も低コストで迅速な手段になるのではないでしょうか。もうコンテンツ供給元が自らの権利を主張し、ちまちま視聴を制限していくセコい時代は終わりにして、世界中に作品を無料解放することで継続的に利益を得ていく時代になって欲しいものです。
また、Vikiはthe Korean Creative Content Agencyと、韓国のエンターテイメントと文化を振興すべく積極的にコラボしているのだとか。PsyやSuper Juniorなどの韓国ポップアーティストを支援しており、韓国ピップ音楽の世界的人気と共にVikiの成長を加速させてきた経緯があるようです。どうりで韓国の作品が多いわけですね。
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