2013年4月30日火曜日

1000万ユーザーを突破したPathはこう収益化する、デイブ・モリンはアジアを見習った




先日、クローズドSNSサービスPathのユーザー数が1000万を突破したと、CEOデイブ・モリン(Dave Morin)がツイートを通じて発表しました


Pathがローンチされたのは、2010年11月なので2年と半年で1000万ユーザーを獲得したことになります。凄いですねー!

そこで気になるのが、Pathはどのようにマネタイズするの?という部分です。

Pathの最大の売りは洗練されたデザインなので、広告モデルはまず考えられません。

この件に関して、CEOのデイブ・モリンは大きく分けて3つの柱で考えているとCNETの記事にて言及しています。

 1、写真フィルター


SNSの主要用途のひとつは写真の共有です。
少しでも写真を綺麗に見せるために、Pathは写真加工のフィルターを1つ99セントで販売しています。

これは、真新しい手法ではなく、既にカメラアプリの収益化で一般的に使用されているものです。

ただ、合計で4120万ドルの資金を調達しているPathが、写真フィルターだけで投資に見合う収益を上げることは不可能でしょう。

2、ステッカー


次に、メッセージ機能で使用できるステッカーの販売です。

Pathは、ステッカーを1パック1.99ドルで販売しており、ステッカーの売上は数週間で写真フィルターの売上1年分を上回ったのだとか。

これは、LINEやCubieに代表されるアジアで成功したメッセージアプリのマネタイズ手法を見習ったものであると米メディアTNWは推測しています

3、サブスクリプション(定期課金モデル)


そして、2013年の後半からサブスクリプションモデルを導入すると発表しました。

これは、EvernoteやSpotifyのように、一部のユーザー向けにプレミアムサービスを提供し、定期的に課金していく手法です。

ただ現時点では、プレミアムサービスの内容や料金体制については言及されていません。

今後のPathに注目


スケールしてもマネタイズが難しいと評判のSNS分野で、Pathがどう結果を残すのか注目です。

ちなみに、PathはFacebookの初期メンバーで、Facebook PlatformやFacebook Connectを開発したデイブ・モリンと、ショーン・パーカーと共にNapsterを立ち上げたショーン・ファニング(Shawn Fanning)によって立ち上げられた、最も西海岸で注目されているスタートアップのひとつです。

日本への進出も積極的で、日本でTwitterやKiipなどのローカライズを支援しているデジタルガレージからも資金を調達しています。

デイブ・モリンは、近頃のユーザー数の増加について、『最近では高校生や大学生が増えている、FacebookのようなオープンSNSに対するソーシャル疲れが原因だ。彼らは保護者がいない場所を欲している。』と言及しました。

注目されるクローズドSNSの分野で成功事例を作って欲しいですね。