先日、クローズドSNSサービスPathのユーザー数が1000万を突破したと、CEOデイブ・モリン(Dave Morin)がツイートを通じて発表しました。
Pathがローンチされたのは、2010年11月なので2年と半年で1000万ユーザーを獲得したことになります。凄いですねー!
そこで気になるのが、Pathはどのようにマネタイズするの?という部分です。
Pathの最大の売りは洗練されたデザインなので、広告モデルはまず考えられません。
この件に関して、CEOのデイブ・モリンは大きく分けて3つの柱で考えているとCNETの記事にて言及しています。
1、写真フィルター
SNSの主要用途のひとつは写真の共有です。
少しでも写真を綺麗に見せるために、Pathは写真加工のフィルターを1つ99セントで販売しています。
これは、真新しい手法ではなく、既にカメラアプリの収益化で一般的に使用されているものです。
ただ、合計で4120万ドルの資金を調達しているPathが、写真フィルターだけで投資に見合う収益を上げることは不可能でしょう。
2、ステッカー
Pathは、ステッカーを1パック1.99ドルで販売しており、ステッカーの売上は数週間で写真フィルターの売上1年分を上回ったのだとか。
これは、LINEやCubieに代表されるアジアで成功したメッセージアプリのマネタイズ手法を見習ったものであると米メディアTNWは推測しています。
3、サブスクリプション(定期課金モデル)
これは、EvernoteやSpotifyのように、一部のユーザー向けにプレミアムサービスを提供し、定期的に課金していく手法です。
ただ現時点では、プレミアムサービスの内容や料金体制については言及されていません。
今後のPathに注目
スケールしてもマネタイズが難しいと評判のSNS分野で、Pathがどう結果を残すのか注目です。
ちなみに、PathはFacebookの初期メンバーで、Facebook PlatformやFacebook Connectを開発したデイブ・モリンと、ショーン・パーカーと共にNapsterを立ち上げたショーン・ファニング(Shawn Fanning)によって立ち上げられた、最も西海岸で注目されているスタートアップのひとつです。
日本への進出も積極的で、日本でTwitterやKiipなどのローカライズを支援しているデジタルガレージからも資金を調達しています。
デイブ・モリンは、近頃のユーザー数の増加について、『最近では高校生や大学生が増えている、FacebookのようなオープンSNSに対するソーシャル疲れが原因だ。彼らは保護者がいない場所を欲している。』と言及しました。
注目されるクローズドSNSの分野で成功事例を作って欲しいですね。