2013年5月28日火曜日

どこが有力?Square、PayPal Here、Coiney、楽天スマートペイを比較してみた



先日、スマホのクレジットカード決済事業を展開する米スタートアップSquareが、日本でのサービス開始を発表しました。(※海外進出は日本が初めて)

Squareって何?って方はコチラのエントリ→「シリコンバレーでは『モバイル+α』の波がきている

楽天PayPal(ソフトバンクと提携)、日本発スタートアップのCoineyなど、同事業を展開するプレイヤーが出揃ったところで、現状ではどこが1番条件が良いのか比較表を作ってみました。

(画像をクリックすると拡大)

総合力でSquareが一歩リード


注目すべき点は、やはり「決済手数料」「振込までの期間」でしょう。

手数料の安さは3.25%のSquareがダントツで、Coineyが4.00%と健闘してます。手数料で1%以上差がある他の2社はちょっと厳しいですね。

また、スモールビジネスを経営するプレイヤーからしたら、振込までの期間はめちゃくちゃ重要です。ここは、楽天の翌日がダントツで、PayPalとSquareがその後につけています。気になるのはCoineyの翌月支払い。これはスモールビジネスのプレイヤーからしたら資金繰りの点で致命的なハンデになると思われます。

あと、言及しておくべき点は対応するカード会社でしょう。PayPalはアメリカンエキスプレスが使用できるということで、海外の旅行客相手の商売を行うクライアントからしたら嬉しいポイントですね。そもそも、カードが対応してなかったら決済できないわけですから、決済手数料うんぬんどころの話ではありません。この点ではPayPalが高く評価できますが、他社もそのうち対応してくるでしょう。

端末代金は導入後の費用に比べたら些細なものなので、今回はスルーします。

最後に、普及のスピードという点では、営業力のある楽天、PayPal(ソフトバンク)が現状ではちょびっとだけ有利であると感じます。

まとめ


手数料ならSquare。対応カード会社の多さならPaypal Here、営業力では楽天、頑張れCoineyといったところでしょうか。

ちなみに、Suquareは米国で既にレジとレシートプリンターのパケージ販売や、コンシューマー向けのソーシャルアプリなどを提供しており、この分野で先行して培ってきたノウハウがあるという点では今後1番期待できるプレイヤーです。

国内スタートアップのCoineyにも頑張ってもらいたいところですね!応援しています!

今後、各社がどのように手数料の変更、サービスの追加により他社との差別化を図っていくのかがとても興味深いです。

追記)ヨーロッパを中心に同事業を展開するSumUpグルーポンとアメックスから資金調達を行いました。

追記2)楽天が手数料を業界最安値の3.24%に変更しました。

追記3)PayPal Hereも手数料を3.24%に改正。残すところ、手数料が高いのはCoineyだけですね。(6月20日現在)

追記4)Coineyも手数料を3.24%に変更。手数料の変更は一段落した感じです。